アラフォーバツイチ、花ざかり。

 出ている素肌は顔だけ、という状態で両手を広げる私に、透也が茶々を入れた。そのままじろりと黒目だけを動かして見やると、彼はいたずらっぽく口角を上げ、私もつい笑ってしまった。

 ……よかった、普通に話せる。今日は他にも何人か集まる予定だけれど、今いるのはこの三人だから少し緊張していたのだ。

 変に意識しすぎて透也と今までのように接することができなくなったらどうしようと心配していたけれど、今のところ大丈夫そう。

 瑠利ちゃんには、彼とは家が近くだったからたまに会うのだとざっくり話しただけだし、楽しい空気を壊したくない。今日は余計なことは考えないでおこう。

 できるだけグラウンドに近づき、青々と茂った芝生の上に並んでシートを敷いて座った。ウォーミングアップしている皆を眺めながら、瑠利ちゃんが透也に問いかける。

「網坂さんはスポーツしたりしますか?」
「今はランニングするくらいだけど、昔はバスケやってたよ。漫画とアニメ全盛期だったから、その影響で」

 私もまさにその時代だったので、共感しまくりだ。あの伝説のバスケ漫画は、クラス中の皆で貸し借りしていた覚えがある。