声を抑えて、もう一度確認してみる。
「他社にするというわけではなくて、家を建てるお話自体がなくなってしまったんですか?」
《ええ……。私たち、本当はこの間ここへ来た時からあまり関係がよくなかったんです。それでも結婚に向けて動いてはいたので、自分たちをごまかしながら続けていたんですけど、そんなのうまくいくわけないですよね》
重く沈んだような声で語られる意外な内容を聞き、私も自然に眉をひそめていた。
来店された時のふたりは、仲が良さそうに見えたのに。
《一旦結婚の話は置いておいて、少し冷静になろうって彼と話し合って決めました。……内海さんとも会ったあの日、透也と再会したのがきっかけで考えが変わったんです》
透也の名前が出され、どくっと心臓が脈打った。
仕事とは直接関係ないけれど、聞かずにはいられない。あの時なにがあったのかを。
「透……網坂さんとは、どんなお話を?」
《話はほとんどしていません。ただ……透也のことがまだ忘れられなくて、誰より愛しい存在だって気づいてしまったんです。彼も、同じ気持ちだと言ってくれて》
「他社にするというわけではなくて、家を建てるお話自体がなくなってしまったんですか?」
《ええ……。私たち、本当はこの間ここへ来た時からあまり関係がよくなかったんです。それでも結婚に向けて動いてはいたので、自分たちをごまかしながら続けていたんですけど、そんなのうまくいくわけないですよね》
重く沈んだような声で語られる意外な内容を聞き、私も自然に眉をひそめていた。
来店された時のふたりは、仲が良さそうに見えたのに。
《一旦結婚の話は置いておいて、少し冷静になろうって彼と話し合って決めました。……内海さんとも会ったあの日、透也と再会したのがきっかけで考えが変わったんです》
透也の名前が出され、どくっと心臓が脈打った。
仕事とは直接関係ないけれど、聞かずにはいられない。あの時なにがあったのかを。
「透……網坂さんとは、どんなお話を?」
《話はほとんどしていません。ただ……透也のことがまだ忘れられなくて、誰より愛しい存在だって気づいてしまったんです。彼も、同じ気持ちだと言ってくれて》



