オルゴールが鳴る夜、何度でもきみの元へ

——小三の冬。

喘息持ちの俺は、学校で大きな発作を起こした。

教室中がパニックになるくらいの出来事で、先生が父さんに連絡した。

でもそのとき父さんは、遠くへ漁に出ていたみたいで、すぐには来られなかった。

「翼くん、先生と病院行こっか」

そう、優しく言ってくれた保健室の先生に連れられて、俺は病院へ向かった。

結局、父さんが迎えに来てくれたのは、呼吸が落ち着いて、数時間の点滴が終わるころだった。

点滴を受けながら横になっていると、廊下から声が聞こえてきた。

「翼くんもまだ小さいですし……」
「すみませんでした」

ドアが閉められていたからはっきりとは聞こえなかったけれど、なんとなく先生が怒っているみたいな雰囲気はわかった。