休み時間のうちに教室へ戻って、荷物を持って校舎を出た。
授業を抜け出すなんて初めてでドキドキしたけれど、案外ばれないものなんだなと思う。
15時頃の外はじりじりと暑かった。
なるべく日陰を選びながら歩いていると、下校途中の小学生の列に追いついた。
その列の後ろで、ひとりの男の子がケホケホと咳き込んでいる。
ふと見ると、翼がその背中をじっと見つめていた。
どこか、切なそうな目をしている彼が気になっていると、翼がぽつりと口を開く。
「俺、小さい頃、喘息だったんだよね」
そう言うと、彼は視線を落とし、少しだけ歩く速度を落とした。
「……小三の冬だったかな」
静かな翼の言葉を聞いているうちに、その情景が頭の中にじんわりと浮かんできた。
授業を抜け出すなんて初めてでドキドキしたけれど、案外ばれないものなんだなと思う。
15時頃の外はじりじりと暑かった。
なるべく日陰を選びながら歩いていると、下校途中の小学生の列に追いついた。
その列の後ろで、ひとりの男の子がケホケホと咳き込んでいる。
ふと見ると、翼がその背中をじっと見つめていた。
どこか、切なそうな目をしている彼が気になっていると、翼がぽつりと口を開く。
「俺、小さい頃、喘息だったんだよね」
そう言うと、彼は視線を落とし、少しだけ歩く速度を落とした。
「……小三の冬だったかな」
静かな翼の言葉を聞いているうちに、その情景が頭の中にじんわりと浮かんできた。



