オルゴールが鳴る夜、何度でもきみの元へ

パラパラと日付を進めて、今日のページを開く。

そして描き留めた。
昨日見てきた、台風の日、私の部屋で二人、絵日記を見ていた記憶を。

それから、一ページずつ遡って、これまで過去で見てきた記憶を、もう一度たどる。

台風の日。
潮干狩りの日。
そして——何度も失敗した、夏祭りの日。

ページをなぞりながら、私は考える。

……前より、距離が縮まった気がする。

一回目では聞けなかった家族の話を、翼は私に打ち明けてくれた。

それってつまり——何かが、変わっているってことだよね。

指先で絵日記をそっとなぞる。
日付もばらばらに戻っている過去だけど……もしかしたら、全部、つながってるのかもしれない。

もしそうだとしたら——?

このまま、少しずつ過去に戻って、何度でも、翼のそばに行けたら。

そのたびに、少しずつでも——翼の力になれたら。

もしかしたら、翼を助けることが、できるんじゃない?

小さな希望が、胸の奥で静かに灯り始めていた。