オルゴールが鳴る夜、何度でもきみの元へ

夕方になり、私は泣き疲れた目で、ぼんやりと天井を見つめていた。

確かに見てきた翼自身の意思が、私の心を何度も何度も締め付ける。

どうして、そんな選択をしたの……。
苦しくなる気持ちの中、確かに聞いた言葉が、胸の奥に引っかかった。

——『奥さんも亡くしたのに』

私は、翼のお母さんのことを知らない。
亡くなっていたなんて、今日まで知らなかった。

私はゆっくりと起き上がる。

……きっと、当日を止めるだけじゃ、足りないんだ。
翼が、何を抱えていたのか、知らなきゃ。

——話を聞きたい。

知らないまま、変えられない過去を見つめるのは、もう嫌だった。