5分だけの両思い

「その子から離れろ。その子は―俺の女だ」


七咲先輩…っ何を言っているの?


でも、七咲先輩が来てくれたおかげで、さっきの二人組はどこかへ逃げて行ってくれた。

七咲先輩には感謝しかない!


七咲先輩は子供を安心させるように私を抱き寄せ、頭をなでる。


「七咲先輩…本当にありがとうございました。」


私は感謝の気持ちをしっかり込めてお礼する。


「それに…私のせいで七咲先輩に嘘をつかせてしまって…」


『…その子は―俺の女だ』

さっき七咲先輩はそう言っていた。

でも、七咲先輩が私を好きなわけがないから、当然私を守ってくれるための嘘。

七咲先輩は困ったように目を細めて笑った。


「…あ〜。あれは―本当だ。」

きっぱりと断言した七咲先輩。

…っ?本当…?
理解が追いつかない。
何で…っ?