私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

俺は、うれしいんだ。


「俺、友だちに誕生日祝ってもらうの初めてかもしれない…」

「そうなの?」

「だったら、感動しても仕方ねぇな。ほら、もっと泣け泣け〜」

「うう〜…。風雅がやさしいのか意地悪なのかわからないよ〜」


だけど、それでもうれしくて涙が出る。


友達がサプライズで誕生日会を開いてくれて、しかもそれがありえない内容で。

小芝居して、パイ投げ大会して、もうこれって――。


「青春だよな!」


俺はニッと笑って、ケーキの最後のひと口を頬張った。



そのあと、5人がかりでなんとか教室の掃除をして、ひと息ついた。


「そろそろ、寮に帰るかー」

「だな」

「あ、そうだ。ぼく、教室にスマホ忘れたっぽいんだよね」

「じゃあ、いっしょに取りにいくよ」


そう言って、みんなで玲音の2年C組へと向かった。


「よかった。あった、あった」


自分の机の中に手を突っ込んだ玲音がつぶやく。

そのとき――。


「あれ?…なにか入ってる」


玲音は首をかしげると、スマホとは別に白い封筒を取り出した。


「なにそれ?」

「わかんない」


玲音は封筒の中から1通の手紙を引き抜き、それをみんなでのぞき込んだ。


【天羽玲音。あなたがアオハル部の部員のひとりだということはわかっている。 生徒会】