私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

そんなことは、終わってから考える!


パイを投げて、投げられて。

全員の顔が真っ白い妖怪みたいになって、俺たちは爆笑した。


そして最後に、処分と言われて渡された小箱の中に入っていたバースデーケーキを食べる。

お店で売っているものと思うくらいのクオリティだが、このケーキもパイもすべて真尋の手作りらしい。


「うん!うまい!」


パイ投げで、すでにめちゃくちゃクリームは食べてるけど、まだまだ食べられる。

でも、なぜか途中からしょっぱい味に変わった。


「あれ…?」


俺の異変に、みんなも顔をのぞき込む。


「七星、どうしたんだよ!?」

「もしかして、ボクの作品おいしくなかった…?」

「いや、そんなことは全然ない!むしろ、すっげーうまいんだけど…」


なぜか、涙があふれて止まらない。


「…なんで俺、泣いてんだよ。悲しいわけじゃないのに」


クリームでベタベタの手で、ベタベタの顔を拭う。


「もしかして七星、うれし涙なんじゃないの?」

「え…」

「うおおお!そうだよ、七星!オレだって七星が喜んでくれるなら、うれしくて泣けて――」

「はいはい。大志くんが泣くところじゃないから」


黙らせるために、真尋が大志の顔にパイを投げつける。


そうだ、玲音の言うとおりだ。