私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

「俺、『鼻声ですけど風邪ですか?』って聞こうか、一瞬迷ったんだよな」

「え、あの状況で!?」

「マジの花房会長にそんなこと言ったら、七星沈められるぞ」

「でも、さすがは七星」


みんなはお腹を抱えて笑っていた。


生徒会からガチで呼び出されたと思っていたが、実はこれは4人が仕掛けたサプライズだった。


すっかり忘れていたが、今日は俺の誕生日。

ただ祝うだけじゃつまらないから、動画配信も兼ねて、みんなで一芝居打ってくれたのだった。


「生徒会からの手紙入ってたときは、マジでビビったから!寿命縮んだし…!」

「へっへっへっ。実は、そのときからカメラで撮ってました〜」


なんと朝の時点で、手紙を見つけた俺の様子を風雅が隠れて撮っていた。

まさか、あのときから追われていたとは、見返してみたらかなりはずい。


「…で、コレは?」


俺は自分の顔面を指さす。


「どう見たって、パイ投げだろ」

「なんでパイ投げ…?」

「なんで?そんなの――」


そう言うと、みんなは顔を見合わせた。


「「楽しそうだからに決まってるだろ♪」」


4人はニンマリすると、両手に追加のパイを持ち出した。


「あっ、ずるい!俺も!」


俺も用意されていたパイを持つ。


髪がベタベタになるとか、制服が汚れるとか、教室の後片付けが大変だとか――。