私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

普段通り、クラスメイトたちは足早に教室を出ていき、残されたのは俺と大志と風雅。


「七星、風雅、帰ろうぜ」

「おう」


大志がそう言ってリュックを背負う。

風雅も教科書を片付けながら返事をした。


だが、俺は――。


「ごめん、先に帰ってて」


帰るわけにはいかない。


「どうした?」

「なんか用事?」


いつもの反応と違う俺に、大志と風雅は不思議そうに首をかしげる。


「ちょっと加藤先生に呼ばれてて。このあと職員室に行かないだめなんだ」

「えー、べつにいいじゃん。また今度で」

「ダメダメ!絶対に行かないと…!」


生徒会からの呼び出しを無視したら、どうなるかわからない。


「だから、先に帰ってて」

「まあ、そういうことなら仕方ねーな」

「じゃあ、七星。おれたち、先に寮に戻ってるから」

「うん」


俺は、大志と風雅を見送った。

そして、思いきり顔をパンパンとたたく。


「き…気合い、入れないと…!」


本当は、行ってしまった大志と風雅をやっぱり呼び止めたいくらい。

でも、巻き込むわけにはいかないから。


なんたって、俺はアオハル部の部長なんだから。


俺はひとり、3階の多目的室へ向かう。

この階は特別教室が並んでいるから、用事がなければくることはない。


俺の足音だけが廊下に響く。