私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

どっちにしても、部屋に戻るには警備員の前を横切らなくてはいけない。


「…よしっ、行くぞ」


警備員が各部屋をのぞいているのを確認して、俺の合図でみんながあとに続く。


静かに、慎重に。

でも、もたもたしてたらこっちにくるから、なるべく早く――。


「…うわっ」


そのとき、つまずいた風雅がわずかに声をもらした。


「だれだ!」

「ヤバイ!バレた…!」


瞬時に懐中電灯が向けられ、俺たちは慌てて廊下の陰へ隠れた。


捕まったら、内申点に関わる。

絶対に見つかるわけにはいかない!


しかし、警備員の足も速い。

走るのが苦手な俺は、とりあえずすぐそばのドアが開いていた部屋に逃げ込んだけど、みんなとははぐれてしまった。


俺が入ったのは、備品倉庫だった。

幸い荷物がごちゃごちゃしていて、隠れるスペースはたくさんあった。


「…ここか?」


俺の部屋に警備員が入ってきた。

近づいてくる足音にドキドキしながら息を殺す。


物音から、どうやら警備員はたくさん積まれた段ボールの裏を探しているようだ。

次に、人が隠れられそうなスペースのある棚をチェックしていく。


しかし、どの棚も鍵がかかっていて開かない。

それでも、ひとつひとつ確認していく。


そして、最後の棚に手を伸ばしたとき――。