私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

みんなでゆっくりと廊下の角から顔をのぞかせると、向こうのほうに小さな明かりが見えた。

あれは、懐中電灯だ。


「…おいっ、今何時!?」

「え、10時25分だけど――」

「やばい…!消灯時間を過ぎてる!」


10時の消灯時間を過ぎれば、部屋から出てはいけない規則となっている。

そして、その時間以降は警備員が見回りをしているのだ。


もし、部屋から出ているとわかったら、内申点を下げられてしまう…!


「温泉が気持ちよすぎて、消灯時間のことをすっかり忘れてた…!」

「ど、どうする?」

「どうするって言ったって、なんとかして部屋まで帰るしかねぇだろ」


しかし、懐中電灯の明かりはどんどんこちらに向かってきている。

一見するとピンチの状況だけど、なぜか俺は微笑んでいた。


「これって、ガチかくれんぼじゃん」

「え?」

「だって、警備員(オニ)に見つからないように、部屋に戻るゲームだろ?だから、かくれんぼ」


それを聞いて、4人はクスッと笑う。


「ったく、七星は」

「なんでも遊びにしちゃうね」

「でも、おもしろそうじゃん!」

「この前は、ぼくがいなかったからできなかったしね」

「うん!だからやろうよ、ガチかくれんぼ」


俺たちは暗闇の中、顔を見合わせながらうなずいた。