私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

すると、そばにいた大志から「あっ」と声がもれた。


「オレ知ってるー。隣のB組の長谷部真尋(はせべまひろ)だろ?」


大志の言葉に、ピンク髪は警戒しながらもこくんとうなずいた。


話を聞くと、このプリン――じゃなくて“作品”は、真尋が作ったらしい。

自分が手かげた料理は“作品”らしく、“プリン”と言ったらめちゃくちゃ怒られた。


料理好きの真尋は、SNSで流行ったバケツを使った巨大プリンに興味を持って、作るなら一番を目指したくて今回規格外の大きさに挑戦したんだそう。


しかも、バケツといっても130リットルのポリバケツ。

よく、外のゴミ箱で使われるようなデカくて青いバケツだ。


「こんなに大きいと、そもそも大量の卵を溶くのが大変だったんだ〜」


作品について語りだすと、真尋はわかりやすく上機嫌になった。

プリンは冷やす肯定があるため、ポリバケツのサイズが入る大きな冷蔵庫が必要で、この調理実習室の業務用冷蔵庫をこっそり使っていたらしい。


それでなんとか冷えた作品をポリバケツからデカ皿に移し、カラメルソースも作り終わり、ちょっとトイレに出ていた間に俺たちが入り込んでいたというわけだった。


「仕上げに、こうしてかければ〜」


真尋は、片手鍋にたっぷりと入っていたカラメルソースを上から垂れ流した。