あのとき、ほとんどの鬼は向こうの校舎に行っていた。
それで、油断していたのがだめだった。
まさか、超方向音痴の花房会長が、向こうの校舎に行こうとしてこちらの校舎に迷い込んでいたとは想像もしていなかったから。
「ふふふ、アオハル部諸君。ずいぶんとおとなしくなったものですね」
花房会長は壇上に上がってくるなり、俺たちを見下ろす。
「…なにを偉そうに。超方向音痴で、たまたま七星を見つけただけのくせに」
「シー…!!風雅、それはただの悪口だっ」
ムスッとして反抗的な風雅をなんとかなだめる。
「まあ、なにを言おうと負け犬の遠吠えにしか聞こえないがな。これで、アオハル部の廃部は確定したのだから」
その言葉に、俺たちはぐっと奥歯を噛みしめた。
悔しいが、花房会長の言うとおりだ。
「これで、輝学園はまたもとの静寂さを取り戻せる。やはりこの学園に、青春などという勉強以外のものは不要――」
「なんか、楽しかったな!」
「ええ。こんなに走ったの、いつぶりかしら?」
ふと、そんな声が体育館に集まる生徒たちの中から聞こえた。
「鬼ごっこ、久々にやるとおもしろかったー!」
「だな!小学校のとき、みんなで遊んだ記憶が浮かび上がったよ」
な、なんだ…?
それで、油断していたのがだめだった。
まさか、超方向音痴の花房会長が、向こうの校舎に行こうとしてこちらの校舎に迷い込んでいたとは想像もしていなかったから。
「ふふふ、アオハル部諸君。ずいぶんとおとなしくなったものですね」
花房会長は壇上に上がってくるなり、俺たちを見下ろす。
「…なにを偉そうに。超方向音痴で、たまたま七星を見つけただけのくせに」
「シー…!!風雅、それはただの悪口だっ」
ムスッとして反抗的な風雅をなんとかなだめる。
「まあ、なにを言おうと負け犬の遠吠えにしか聞こえないがな。これで、アオハル部の廃部は確定したのだから」
その言葉に、俺たちはぐっと奥歯を噛みしめた。
悔しいが、花房会長の言うとおりだ。
「これで、輝学園はまたもとの静寂さを取り戻せる。やはりこの学園に、青春などという勉強以外のものは不要――」
「なんか、楽しかったな!」
「ええ。こんなに走ったの、いつぶりかしら?」
ふと、そんな声が体育館に集まる生徒たちの中から聞こえた。
「鬼ごっこ、久々にやるとおもしろかったー!」
「だな!小学校のとき、みんなで遊んだ記憶が浮かび上がったよ」
な、なんだ…?



