私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

「踏み台でも、肩車でもいいです。とにかく、だれか通気口に入って探してください」


…や、やばい!

完全にバレた…!


「早く、残りのひとりも捕まえてください。志望高校推薦権は、あとひとつしかありませんよ」

「よし!それなら、オレが!」

「待って!わたしが行くわ!」


だれが通気口へ上るかで、下は揉めている。

俺はその間に、通気口の中をはっていった。


出口を見つけ、様子を確認したあと、俺は通気口カバーを外して下へと下りた。

そこは、サプライズバースデーをしてもらった多目的室だった。


楽しかったな、あの日は。


あんなふうに、もうみんなでバカ騒ぎできないなんて、そんなのいやだ…!

絶対に、俺は逃げ切るんだ!


――5限終了まで、残り7分。


たまたま被服室に逃げ込むと、そこにはマネキンがたくさんの並べられていた。


なにかの授業で服を製作したのだろうか。

マネキンが手作りの服を着させられていた。


ここで服を着替えたところで、それだと逆に目立ってしまう。

その代わり、俺はマネキンたちがしていたウィッグとメガネを拝借した。


金髪の頭に黒髪のウィッグを被り、メガネをかける。

よし、変装完了!


辺りを見渡して、ゆっくりと被服室から出る。


「おい、そこのお前」