私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

「七星はそこを通って逃げろ。きっとどこか別の場所につながってるはずだ」

「…え!それだったら大志もいっしょに…!」

「オレは、無理だよ」


そう言って、大志は切なげに微笑んだ。


「通気口までは、肩車してやっと届く高さだ。ひとりしか上れない」

「だったら、イスや踏み台でも用意して――」

「そうしたとしても、通気口の大きさは七星の肩幅でギリギリくらいだ。オレじゃ、そもそも入れない」

「…そんなっ」


俺がここへ入れたとして、じゃあ大志は…?

…大志はどうなるんだよ。


「オレの心配はすんな、早く行け!」

「でも…!」

「ここでふたり捕まるわけにはいかない。それに、七星はアオハル部の部長だろ!部存続のために、お前が逃げ切らないでどうする!」


その言葉が俺の胸に響く。


いっしょに逃げる!なんて甘っちょろい考えをしていたのは俺だけだった。

すべてはアオハル部のため。


大志は覚悟を決めている。

ここで自分が犠牲になったとしても、最後のひとりを逃がすために。


「わ、わかった、大志。俺、絶対逃げ切るから!」

「おう!任せた」


大志は白い歯を見せてニカッと笑った。