私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

〈鬼のみなさん、残り時間15分を切りました。校舎の隅々までくまなく探してください。例えば、3階の渡り廊下手前の場所など〉


それを聞いて、俺たちふたりはドキッとして顔を見合わせる。

今、俺たちがいるのがちょうどそこだからだ。


「なんでここがわかったんだ!?」

「大志、見て…!あそこにカメラが!」


天井の角に、紛れるようにして俺たちに防犯カメラが向けられていた。


「くそっ、バレたか!」


ここにいたら、じきに鬼がやってくる。


〈アオハル部は、あとふたりですよ。鬼のみなさん、手こずりすぎです。仕方ありませんね、私も加わります〉

「花房会長自ら…!?」


スクリーンには、他の生徒会のメンバーに撮ってもらっているのか、花房会長が生徒会室を出ていく様子が映し出されていた。


〈待っていなさい、アオハル部!〉

〈…あっ、会長。そっちは行き止まりです!〉

〈な、なに!?…まあこれは、ただの冗談ですよ。こっちに行きましょう〉

〈会長、そこはトイレです…!〉

〈なに!?〉


というやり取りのあと、映像は遮断された。


「なんだったんだ、今の…?」


俺はぽかんとしていた。


「パーフェクトヒューマンの花房会長だけど、ひとつだけ欠点があるっていう噂は前々からあったんだよな」