私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

でも大志から話を聞くと、学校行事ナシ、部活動ナシで、生徒間も交流がなくみんなサバサバしている。


俺が思い描いていた青春ができるような場では一切ないと改めて思わされた。


「だからさ、今朝も食パンくわえて登校して」

「は?なんで食パン?」

「食パンくわえて走ってたらヒロインとぶつかって出会うって、学園青春ドラマだったらお決まりの展開だろ?」

「マジか。青春がド定番すぎるだろ。てか、夢見すぎだろ」


大志はケラケラと笑う。

俺、そんなにおかしいことでも言った?

本気だけど?


「でも、オレもできることなら青春してみてーな」

「え?」

「だって、ただ勉強だけして卒業を待つだけなんて、そんなのつまんねーじゃん!」


その大志の笑顔は、まぶしいくらいに輝いていた。


「オレ、スポーツが好きで、とくにバスケが大好きだから、ずっとやってみたかったんだよなー。七星はバスケできる?」

「んー…。あんまりしたことはないけど、やってみたい。でも、ふたりだけでするってこと?」

「違う違う。そんなの、仲間を増やせばイイだけじゃん」

「…“仲間”」


その言葉が青春ワードっぽくて、妙に俺の心に響いた。


「でも、どうやって?オープンにバスケなんかしてたら、『勉強とは無関係でしょう!』って加藤先生が怒ってきそうだけど」