私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

「これから、どうしよう!?」

「とりあえず、おれたちが固まっているのはよくない」

「そうだね。まとめて捕まえられたら終了だもんね」


俺たちは神妙な面持ちで見つめ合う。


「七星、どうする?」

「そうだな…」


俺は、あごに手をついて考えた。

しかし、考えたところで出てくる答えはひとつだけだった。


「全力で逃げよう。5限が終わるまで」


そう告げると、みんなはニッと笑ってうなずいてくれた。


「そういや、前にもガチかくれんぼしたからな。あれの応用だと思ったらいいんだろ」

「大志、あれと比べるなよ。鬼の数が違いすぎるだろ」

「でも、やるしかないんだもんね」

「ああ。とにかく、この中のだれかひとりが生き残ればいいんだから」

「じゃあみんな、幸運を祈る!」

「「おう!」」


そうして、俺たちは散り散りになって逃げた。


全校生徒約600人といっても、校舎がバカでかすぎるおかげで、思ったよりも鬼に遭遇しなかった。

なんだかんだでこのまま逃げ切れるのでは、と思っていた矢先――。


「いたぞ!」


角を曲がった直後、反対の角から現れた男子生徒に見つかってしまった。


「待て!」

「みんな、こっちだ!」


俺は急ブレーキをかけると、慌ててもときた道を引き返した。


病気は完治しているとはいえ、長い入院生活のせいで体力には自信がない。