私立輝学園アオハル部! 〜顔出しNGでもバズらせろ!〜

「じゃないと、Amaneの正体を公表するって書かれてたもんな」


みんなの言うとおり、こればっかりはどうすることもできない。

しかし、当の本人の玲音はケロッとした顔をしていた。


「あ〜。その件なら、もう解決したよ」

「解決?」

「うん。生徒会には、バラすなら好きにすればって言っておいたから」

「「…ええっ!?」」


突然の玲音の発言に、俺たち口をぽかんと開けた。

そんな俺たちに、玲音はスマホ画面を見せてきた。


【謎のイケメンアーティストAmaneの正体は、某私立学園生だった!】


それはネットニュースの記事。

すでにAmaneのことが取り上げられていた。


「生徒会が、制裁としてマスコミにリークしたんだろうね。もうニュースになってるよ」

「…えっ。でも、これじゃ玲音が…」


学園で騒がれるのがいやだから、イケメンなのにあえて地味な格好をして、Amaneだということを隠していた玲音。

それを、こんなあっさり――。


「ぼくにとっては、退部して、それでアオハル部が廃部に追い込まれるほうがいやだし」

「…玲音」

「それに、これからもシンガーソングライターとして続けていくつもり。だけど、この中学でできる青春は今だけでしょ?」


自分のことよりも、アオハル部を思ってくれる玲音に胸が熱くなった。