センパイを好きでいてもいいですか?

‐1年生の夏。

結子は、サッカー部で活躍していた圭太に告白をした。

声は大きいけれど、優しい声。

身長が高く、大きな手。

あの手で触れてほしい、よくそう思ったものだ。

「俺でいいの?」

「で、じゃなくて、宮野(みやの)君がいいんです」

勇気を出して言うと、

「ははっ、西村(にしむら)さん、よろしく!」

照れくさそうに圭太は笑った‐。

それからは順調な交際だったのだけれど、圭太がソワソワしだしたのは、中学1年の冬。

圭太の家と遠い親戚にあたるりい紗が圭太たちの中学校へ入学すると聞いたあたりからだ。

圭太は結子に、空気読めない発言をしたり、なによりりい紗の話をたくさんしだした。

その頃から、圭太は結子に触れなくなった…。