センパイを好きでいてもいいですか?

翌日、

「今日、圭太(けいた)のいとこの子が入学してくるんでしょう?」

圭太の隣で、高いトーンで話すのは、圭太の彼女・西村 結子(にしむら ゆいこ)。

「いい加減覚えろ、ゆっこ!
りい紗(りいしゃ)ちゃんは遠い親戚。
いとこじゃない」

「ってゆーか」

結子は自身の髪の毛を指でクルクル巻きながら、

「それ、キラキラネームじゃない?」

意地悪く微笑む。

「例えそうだとして、なにか問題ある?」

キッと結子を睨む。

「え…別にないけど」

しどろもどろで結子が答える。

「りい紗ちゃんはその名前のせいで小さな頃からからかわれてた。
見てて可哀想だったよ…。
だから次、りい紗ちゃんをバカにしたら別れる」

そう言って圭太は結子を残し、教室に戻った。

残された結子は、

「ヤバ、ガチじゃん」

悔しそうに唇を噛み締めた。