恋涙 ~これからも好きでいてもいいですか~

ある日、結子(ゆいこ)は圭太(けいた)に電話していた。

だけれど、圭太は電話に出ない。

圭太から着信があったのは、翌日の夜だった。

「…もしもし」

不機嫌で結子は電話に出る。

『なに怒ってんだよ』

機嫌が悪いのか、いつもより低い圭太の声。

「なんで昨日、電話に出てくれなかったの?」

結子の問いに、

『答えたくない』

ポツリと呟く圭太。

昨日、長く別居状態だった、圭太の父親と母親が正式に離婚した。

圭太は両親の離婚を避けて欲しかったのに、両親を止めることが出来なかった。

それで塞ぎ込んでいたのだ。

正直、結子との電話どころじゃない。