恋涙 ~これからも好きでいてもいいですか~

「けいちゃん…」

りい紗は小さく呟くと、1人また1人と抜いた。

「よしっ!」

圭太の嬉しそうな声が聞こえ、りい紗まで嬉しくなった。

マラソン大会が終わると、

「惜しかったね」

圭太がやってきた。

「けい…センパイ」

「もう少しで補習を免れたのにな」

「…ですね」

りい紗は小さく笑った。

りい紗たちの中学校は、マラソン大会で遅かった人は体育で補習があるのだ。

「センパイは早かったですね」

すると圭太は笑った。

「毎日鍛えているからかな」

圭太の笑顔で胸が苦しくなる。

(…センパイ、好きです)

だけれど、彼女がいる圭太に言えるはずがない。