恋涙 ~これからも好きでいてもいいですか~

‐りい紗(りいしゃ)が1年生の冬。
マラソン大会の出来事。

りい紗たちが通う中学校は、男女別で、町の中を走る。

スタートの合図があり、女子が一斉に皆、走り出す。

りい紗は陸上部だが、走るのが遅いのが弱点だ。

「はぁはぁ」

走ってすぐに息切れし、何人かに抜かされて、もう最後尾だ。

もう、体調を崩したことにして辞退しよう…、そう思ったその時、

「がんばれ、りい紗ちゃん!」

力強く、だけれど優しい声が響いた。

圭太(けいた)の声だ。