君と見た花火を忘れない


「やばいよやばい、


位置情報バレちゃってるやつじゃん」



騒がしく鼓動がうつ。


「落ち着けよ、榎木…」


「呉羽千早って呼んでくれないんだー?


それより終電逃して女と夜遊びって


書かれてるよ!」



スマホを覗きこむ蓮見君。




「真実だから


いいんじゃない?」


真実、とは。




どこまで計り知れないコメ欄の轟きように

焦りまくる私。



「あっははは」


「何よ」


「顔に出てる、笑えるーー」



ロングの髪二房を束のようにして
顔の前でクロスさせる。



庶民と一流階級の差がデカ過ぎる。


ノーリアクションで居られるか?普通。