君と見た花火を忘れない



蓮見くんははしゃぐ周り(2階)の女子そっちのけでバレーボールをバスケみたいに見事に配られたわたしのプリントを命中させ

キャッチしてみせた。



轟轟と鳴り響く歓声に気が引けたのか、呆然とみていた私と目がかち合った。



私だけ叫んでいないのと様子が彷徨う感じだったからか、感覚で分かったのだろう。


あの枝に引っかかっていたプリントは私のものだと。榎木千早(エノキチハヤ)。