明坂高校生徒会はこんなもんやで!

 ……やっぱり、颯真はよく見てくれるなぁ
解散後、真辺はバスで帰宅していた。

(こんな優しいのに……)
どこか自信が無くて、謙虚で……
そんな颯真を守りたい。
本当は会長にもなりたかったけど、颯真のあんな頑張ってる姿を見たら立候補出来ないって……
懐かしいなぁ……颯真が最初に生徒会に入ってきたとき――


(宮浦)「よろしくお願いします。真辺先輩」
(真辺)「よろしく。分からんことがあったら何でも聞いてや」
(宮浦)「ありがとうございます。自分はまだまだなんでお世話になります」
(旧前期生徒会長)「早速仕事やけど、交流会の準備をしやなあかんな」
(真辺)「せやね。仕事は会場視察と備品の確認やったっけ?」
(旧前期生徒会長)「そうそう、コンセプトは……また後ででええか」
(宮浦)「え……?先に決めなくていいんですか?」
(旧前期生徒会長)「まぁどうにかなるやろ。今期は経験者多いし」
(宮浦)「そう……ですか……」


最初は先輩に楯突く子なんかなって思ってたけど――


(旧前期生徒会長)「初仕事お疲れ様。早めに終わったし、コンセプトまで決めきりたいけど、何か案ある人おる?」
「「……」」
(旧前期生徒会長)「……いなさそうやな。じゃあ俺の案から出すな。俺の考えたコンセプトは……『コスプレ交流会』だ!!」
「「……」」
(旧前期生徒会長)「あれ?あんまり?」
(真辺)「声デカすぎやで……」
(宮浦)「……この学校にコスプレ衣装ってありましたっけ?」
(旧前期生徒会長)「無いけど、経費で落ちるやろ」
(真辺)「そこじゃないと思うんやけどなぁ」
(宮浦)「というか、先生から認可降ります?」
(旧前期生徒会長)「そこは俺がどうにかする!!」
(真辺)「というか、私たちもコスプレして参加しやなあかんようになるやん」
(旧前期生徒会長)「別に良くね?」
(真辺)「いや、良くないけど?」
(旧前期生徒会長)「颯真は?」
(宮浦)「え……?あっ、まぁコンセプトならしますけど……」
(真辺)「誘導尋問やめたりや」


あんなことがあってから、心配して言ってくれてるんやなって思うようになったなぁ……
今日も、頑張ってることも見抜かれたし(嬉)
疲れても頑張る颯真を支えたいなぁ……
でも……もう生徒会での仕事は無いし……
生徒会も立候補できひんし……

(運転手)「お客さーん?終点ですよ」
(真辺)「あっ、すみません」

真辺はすぐにバスを降りようとしたが――

(あれ、視界がボヤける……)
なんでだろ……心が締め付けられる感じがする……
あぁそうだ、寂しいんだ……
颯真と離れることが。

……よし、じゃあいっちょ接近してやりますか!!