明坂高校生徒会はこんなもんやで!

 「もう、私がいないと何も出来ないんだから〜」

松原の慌てた様子を、「出ていった方がいいやつか?」と捉えた宮浦は、2年3組文化祭実行委員長森田穂乃果を呼びに行っていた。

(宮浦)「まーた小説か漫画読んだん?」
(森田)「バレた?」
(宮浦)「そりゃ分かるわ」
(森田)「ケッ……じゃあさ、ジャンル当ててや」
(宮浦)「学園系やろ」
(森田)「チッチッチ。分かってないな〜学園系は学園系でもツンデレ系のヒロインが出てくるやつ」
(宮浦)「そこまでは分からんがな」
(森田)「というか生徒会の後にクラスの準備もして大変じゃない?」
(宮浦)「まぁそれ言い出したら部活の後に来てくれる人とおんなじやし……それこそ室内やしな」
(森田)「私は偉くないってこと?」
(宮浦)「いやいやそんなこと言ってないって。脅されても言わんわ」
(森田)「冗談やって(笑)本気にしすぎ」
(宮浦)「誰にどういう風に広められるか分からんから、否定もするわ」
(森田)「信用なさすぎじゃない!?」

そんな雑談を交え、教室に戻った。

(森田)「久しぶり〜」
(宮浦)「いや、さっき会ってたやん」
(森田)「あれは、別人格やから」
(松原)「別人格だったんですか……」

穂乃果は教室をぐるっと見渡した。

クラスメイトは……

宮浦と松原以外は誰も居なかった

(森田)「まだ誰も来とらんやん」
(松原)「ギリギリに来るんじゃないですかね。部活の人もいるでしょうし」
(森田)「まぁ生徒会の2人がいたら大丈夫っしょ」
(宮浦)「今日って何する日やったっけ」
(森田)「今日は買い出しと、テープとかで下書き?みたいな感じをする日」
(松原)「じゃあ最悪、3人でもしようと思えば出来ますね」
(森田)「意見欲しいから人数は欲しいけどね」

そんな話をしていると、部活を終えた生徒たちが続々とやってきた。
人数は少なかったが、作業には困らない程度ではあった。

(クラスメイト1)「今日って何すんの〜」
(森田)「テープで印付けんのと、買い出しぐらいかな」
(クラスメイト2)「じゃあこんな人数いる?」
(森田)「まぁ、意見欲しいし」
(宮浦)「買い出す物は決まってんの?」
(森田)「一応決まってる。追加はあるかもしれんけど」
(クラスメイト3)「誰行く?」

そんな問いかけに皆黙った。
そりゃぁそうだ。こんな暑い中、キンキンに冷えた教室を出るのはいくら仲のいいクラスとはいえ、憚られる。

(宮浦)「……じゃあ俺行こか?」
(クラスメイト1)「ええの?」
(宮浦)「まぁ買ってくるぐらいなら……不器用やからテープ貼るのとかヤバそうやし(笑)」
(クラスメイト2)「でもいくら颯真やとしても1人やと心配やな」
(宮浦)「それはどういう意味で言った?(笑)」

しかし、返ってきたのは沈黙であった。

――「誰が行く?」というのを考えていたからではあったが

(松原)「じゃあ私が行きましょうか?一応、会計担当ですし……」
(宮浦)「!?」

まさかの人物に宮浦は分かりやすく目を大きく見開いた。
あわよくば、「ここで誘ってもいい」と思っていた宮浦であったが、クラスメイトもいる手前、松原の気持ちも分からないまま、そんなことは言えない。
もし穂乃果と3人であったら、
「他の人が来るかもしれんし、教室に残っときや〜」
と、最もらしい理由を付けられたが――

(クラスメイト2)「それもそうやな。颯真の暴走も無くなるやろうし」
(宮浦)「俺にどんな印象持ってんねん!?」

そんな漫才?風な会話に教室が笑いに包まれたところで、委員長である穂乃果が切り出した。

(森田)「じゃあ、お二人さんよろしく〜」
(宮浦)「はいよー」
(松原)「行ってきます」

そう送り出された宮浦・松原であった。