溺愛されすぎなアイドルオーディション!?

「私はアイドルになりたいなんて言ってないんだけど!」


てっきりレッスンと英会話を辞めてから、アイドルになりなさいと言われることは無くなったから、諦めたと思ってたのに……。

どうして自分のことを親に決められなきゃいけないのか————

今にも爆発してしまいそうなこの感情を抑えるのに必死で先のことなんて考えられそうになかった。

そんな私には母は


「あなたがアイドルになりたくないのはわかるけど、私たちが海外旅行に行っている間、家は貸し出すことになってるの。だから叶羽にはオーディションを行うルナプロで寝泊まりするしかないのよ。」


家を貸し出す!?

頭を鈍器で殴られたような衝撃が走り、その場に崩れ落ちた。

それって私がオーディションに行きたくないって言っても、はなから私に拒否権なんてないってことじゃん……。

母の衝撃発言に言い返す力もなくなり、これからどうしようという不安が募っていった。