煌牙は苦笑いした。
「とりあえず、帰ろっか。ね?」
そう言って手を繋いで、手に唇を落としてきた。
びっくりして固まった。
「茉桜は、彼氏いたことないの?」
「…ドライな彼氏はいたけど、1人」
「それだけ?」
「1人しかいたことない」
「そうなんだ」
煌牙は、十何人…いや、下手したら何十人かもしれない。
短い期間しか付き合わないで、できたら終わり的な。
乗換早いんだろうな。
「…煌牙は?」
「ん?俺?3人だね」
「逆サバ読んでるでしょ」
「好きな子に嘘つかないよ」
「好きな子…」
「彼女だよ!」
何か前に接点があったのだろうか?
そう疑えるくらいに、人懐っこい。
手を繋いで昇降口に向かう。
「茉桜」
「ん」
「ちゃんと、彼氏いるって公言するんだよ?」
「え…」
「俺のこと、ちゃんと彼氏として見てほしいし認めてほしい」
「うん…」
何日もつのかな、煌牙と。
どうせ煌牙は、他の女にも手出すんでしょ?
「他に好きな人作らないで。俺のこと好きになることに集中して」
「なんでそんな必死なの」
「俺の直感が、茉桜と付き合えって言ってるから」
直感で、身体の相性いいとか思ってんのかな。
「そんな目伏せないでよ、俺のこと見て?」



