高校入学したら、軽そうな男の子と付き合うことになった。


私はようやく、ここまで来て決意がついた。

私の中の私は1人になった。

勢いよく立ち上がって、煌牙を追いかけた。


「煌牙!待って…!」


彼を追い越して、前に立った。


「何」


昨日の低い声に近かった。

また怖くなった。

でも、私は私だ。


「離れないで!」

「ん」

「好きっ…!」


煌牙の腕を掴んだ。


「ずっと好きだった、付き合おって言われてからずっと。でも、怖かった。ただの体目的だったらどうしようって。そしたら好きって素直に言えなくなった。裏切られるくらいなら、早く別れようとも思った。だけど…だけど…いつまでも好きって言えなかったら、煌牙に振られると思った…!ごめん、ずっと勝手に疑心暗鬼になって言えなくて」

「茉桜」


いつもの声だった。


「もう1回言って」

「え?!怖かったから…」

「理由じゃないよ。今、1番、茉桜が言いたい言葉は何?顔上げて言ってよ」


涙目のまま、見上げた。


「煌牙、好き」


そう伝えると、優しく唇を重ねてきた。

そして、優しく抱き締めてきた。


「俺も茉桜が好きだよ。冷たい態度取ってごめん」


顔を上げると、柔和な表情の煌牙がいた。

また優しく、唇を重ねた。