気付いたら朝だった。
泣き疲れて眠ったんだろう。
起き上がって、客人用の部屋を覗くが、煌牙の姿はなかった。
リビングかな。
1階に降りた。だけど、お母さんが干した彼の服は無くなっていて、彼の姿もなかった。
「おはよ」
「おはよう。煌牙くん、さっき帰って行ったわよ」
「え…」
私のこと起こしに来そうなのに。
おはよ、茉桜。
って、頭を撫でて。
愛想尽かされた…?
「茉桜も準備しないと遅れるよ」
時計を見てハッとする。
急いで朝ごはんを口にし、身支度して、なんとなくで選んだ服で外に出る。
煌牙が住んでるマンションの近くを通るけど、彼の姿はない。
とりあえず電車には間に合った。
1人で向かうのは、物足りなくてつまらない。
教室に着くと、煌牙は窓の外を見ている。
私の視線に気付いたのか、目が合った。
だけどすぐに逸らされた。
なん…で?
自ら突き放す。
それも愛着障害の依存型にある症状。
例えば、捨てられるくらいなら俺から離れてしまおう、みたいな。
煌牙が立ち上がった。
トイレかな。
私の前を通るも、こちらを見てくれはしなかった。



