「好きの証明なんて、できないよ」
「1日のほとんどを茉桜と過ごしてるんだよ?俺の時間、全部茉桜なんだよ。一緒にいない時間だって、可愛いなとか好きだなって反芻するし。そのくらい頭の中、茉桜でいっぱいなんだよ。ちゃんと好きって言葉で伝えてる。ちゃんと好きって行動で示してる。まだ何が足りない?」
詰めてきた。
嫌われるのを異常に怖がる。
愛着障害の依存型によくある行動パターンだ。
それはそうとして。
もう、だから、不足ないんだよ。
ないけど。
怖いんだ。
好きな人が、煌牙が、裏切るんじゃないかって、まだどこかで思っていて。
私の中の2人目が、まだ疑っている。
「…もう少し、待って」
と、小さく呟くしかなかった。
「分かったよ」
煌牙は起き上がって、
「おやすみ」
と、部屋を出て行った。
第3の私が現れた。
このまま、好きを伝えられないまま、煌牙に愛想尽かされて振られるのでは?と。
早急に伝えなきゃならない?
だけど、伝えて絶対に裏切らないって信じられる?
じゃあ好きって言いたくないよね。
もうやめて、私を苦しめないで。
私は涙を零した。



