高校入学したら、軽そうな男の子と付き合うことになった。


「好きの証明なんて、できないよ」

「1日のほとんどを茉桜と過ごしてるんだよ?俺の時間、全部茉桜なんだよ。一緒にいない時間だって、可愛いなとか好きだなって反芻するし。そのくらい頭の中、茉桜でいっぱいなんだよ。ちゃんと好きって言葉で伝えてる。ちゃんと好きって行動で示してる。まだ何が足りない?」


詰めてきた。

嫌われるのを異常に怖がる。

愛着障害の依存型によくある行動パターンだ。


それはそうとして。

もう、だから、不足ないんだよ。

ないけど。


怖いんだ。

好きな人が、煌牙が、裏切るんじゃないかって、まだどこかで思っていて。

私の中の2人目が、まだ疑っている。


「…もう少し、待って」


と、小さく呟くしかなかった。


「分かったよ」


煌牙は起き上がって、


「おやすみ」


と、部屋を出て行った。


第3の私が現れた。

このまま、好きを伝えられないまま、煌牙に愛想尽かされて振られるのでは?と。

早急に伝えなきゃならない?

だけど、伝えて絶対に裏切らないって信じられる?

じゃあ好きって言いたくないよね。


もうやめて、私を苦しめないで。

私は涙を零した。