顔を変えて、ニコリとした。
「ねえ、天蓋ベッド試していい?」
「はあ…」
煌牙は私のベッドにぼふんと入った。
「ふわふわ…甘い香りする…え、ホテルみたい」
甘い香りって何だ?
特にスプレーとかしてないんだけど。
「茉桜の香り…」
「きもいきもいきもい」
「彼女の匂い、大好き」
「きもいきもいきもい」
「そんな連呼しないでよ」
大の字になって、
「幸せー」
と、言っている。
セミダブルベッドだから、多少大きい。
「おいでよ茉桜ー」
「一緒に寝る気じゃん」
「ただ添い寝したいだけ」
「んもー」
私は仕方なく、煌牙の横に寝転がる。
すると抱き枕にされる。
「ねえ…キス、していい?」
それは…する、流れ?
「い…嫌だ」
「ガード固いなぁ」
煌牙は嘲笑を浮かべた。
自分への自虐に近いようだった。
「俺ってそんな魅力無いか…」
さっきスルーされたことを聞こう。
「私のこと、都合の良い女だと思って利用してるでしょ」
「何でそう思うの?俺は単に茉桜のこと好きで付き合ってるよ」
「まともに食事用意してもらえる、それを利用してんじゃないのって」
「それは…ご厚意に甘えてるけど、毎月2万渡してるでしょ?足りないだろうけど」
「一般家庭だったら、こんなことしない」
「そもそも一目惚れした時点で、まだそんなお互いの家庭環境なんか分からないじゃん」
「付き合って3ヶ月。飽きる頃じゃないの。他人のスネかじりしたいから私といるだけでしょ、好きじゃ」
「ねえ」
いつもより低い声だった。



