ぼけっと、2人の会話を聞いていたら、煌牙がこちらにやってきて、横に座ってきた。
「茉桜ん家お泊まりだー!わーい!」
そうか、家に泊まるのか。
客人用ベッドには寝ないだろうな、煌牙。
私と同じベッドで無理くり寝ようとしそう。
両親の部屋は3階。
そんな大声出さなければ…そういうこともできてしまうのが、改めて怖くなった。
「鬱陶しそうな顔しないで」
「鬱陶しい」
「はっきり言わないで?」
「ちゃんと客人用ベッドで寝てよ」
「ん?それは、一緒に寝たいってことの裏返し?」
「ガチ」
「…お部屋行くのはダメ?」
「別に来てもいいよ」
そんな散らかった部屋ではないから特に問題ない。
「行こ!」
私の手を引っ張ってきて、何故か私の部屋に連れられる。
「部屋にテレビある!ゲーム機もあるじゃん!女の子の部屋って感じでまとめてていいね。…え、天蓋あるじゃん!すっご…」
まるで初めて、女の子の部屋に入ったような反応。
演技かな。
「今まで女の子の部屋くらい入ったことあるでしょ」
「え?ないよ」
「元カノの家とか」
「家呼んだことも呼ばれたこともない」
なんか少し不機嫌な顔をした。
「あんま元カノの話したくない。俺は目の前にいる茉桜しか見てない。思い出したくない、別に」
「…そう」



