「煌牙だっけか?」
「はい!」
「妻から話は聞いてるよ。昼と夜、妻が用意してるみたいだね」
「あ…ありがたいことに」
「あえて、俺は一緒に食べてこなかったんだ。煌牙が変に緊張するの、分かるからね」
「確かに、ご飯が喉を通らない気がします。茉桜ママさんの唐揚げすら食べられなくなると思います」
「今日から、俺も食卓囲んでいいか?」
「え…あ…」
「俺そんな怖くないから、緊張すんなって」
「はい」
「素なのかそれ…」
私相手だったらすりすりくっついてくるけど。
ということで、4人でご飯に。
お父さんは、煌牙の闇の部分を無闇に聞こうとはしなかった。
ほんとに雑談って感じで、煌牙も慣れてきていた。
「早咲家に婿入りしたいです…」
なんて半泣きで言っていた。
私が言うのもなんだけど、うちは温和でいい家庭だから、優しい空気に包まれている。
空気清浄機要らないかもしれない。
「茉桜からは、好きって言われたの?」
「付かず離れずって感じで、俺ばっか好きみたいですよ」
お母さん、何余計なことを!
「その話題には乗らない」
「早く茉桜から、好きが聞きたいな」
「知らない」
「茉桜、ツンモードだわ。ツンデレなのよねー、昔から」



