「じゃあ…放課後、相談室付き合って?そういうの頼ったことないから、不安」
「まあいいけど」
小中と、耐えてきたのか、あれに。
そりゃ手首も切りたくなるよな。
玄関がガチャっと開いた音がした。
相変わらず雨音がすごい。
「ただいまー」
「雨大丈夫?」
「お父さんが車で買い物付き合ってくれたから、そんな濡れてないよ。さて、ご飯の用意…ん?なんか洗濯機回してる?」
「煌牙の服洗ってる」
「どうしたの?」
どう言えば良いんだろうか。
煌牙の母親と知らない男が情事してて、逃げてきた。
そんなの親に言えるかって。
「まあ…家庭環境が悪いからさ、色々あるよね」
「よく分からないけど、大変だったのね」
そんな話をしてると、お父さんが帰ってきた。
煌牙のビクビクした表情が、目に映った。
「茉桜の彼氏か?」
「うん。あぁ…ちょっと色々あって、お父さんの部屋着貸してる」
「そうか」
「堂門煌牙です!茉桜ちゃんとお付き合いさせていただいております!」
若干裏返った声で自己紹介していた。
「随分耳が派手な子だな!勇気あるな」
「あ…えと…減点対象ですか?」
「娘もピアス開けてるからな、別に気にしないぞ」
私、両耳1つずつですけど…?
煌牙、10個穴開いてますけど…?



