それから私達の距離は、不即不離というか、私が距離を取る、それに煌牙が駆け寄ってくる、という感じで、付き合い始めた当初から、変わらない。
好きって言ったらどうなるんだろう。
そしたら終わるのかな、この関係は。
終わってほしくない、好きな気持ち。
終わってほしい、傷付きたくない不安な気持ち。
冷たくしてしまうのは、好き避けみたいになってる。
煌牙は、ただ距離を取られてると思ってるんだろうけど。
そして変わったのは、煌牙の食事だ。
昼食も、お母さんが煌牙の分までお弁当を作ってくれるようになった。
朝はプロテインを飲んでいるらしい。
「茉ー桜!今日のお昼何?」
煌牙が私の肩を掴んで、頬をくっつけてきた。
お母さんは、わざわざ私のと同じ柄の巾着袋に、お揃いの2段弁当にしている。
私はお弁当を開ける。
「うお、唐揚げだ!茉桜ママの唐揚げめちゃウマだから嬉しい!」
「うちのお母さん、料理好きだからね。朝からでも平気で、冷凍おかずほぼ使わず弁当作るのすごいよね」
「めちゃめちゃありがたいし、頭上がらないよ」
煌牙は私の席の隣に座って、初っ端唐揚げを食べ始める。
「あ、やべ。いただきます言うの忘れた」
「ふっ。いただきます」
どんだけうちのお母さんの唐揚げにハマってるのよ。



