高校入学したら、軽そうな男の子と付き合うことになった。


派手なピアスとエンジェル柄のごつめのスウェット姿とは裏腹に、礼儀正しい。

母親の反面教師だろうか。


「好きに過ごして待っててね」

「あ、はい」

「私着替えてくるから、手洗ってなよ」

「分かった」


なんとなくそわそわしてる煌牙が少し面白かった。

2階の自室で部屋着に着替えて、リビングへ。

あ、私も手洗わなきゃ。

誰もいないと思ってた洗面所には、まだ煌牙がいた。

手をびしょびしょにしたままで。


「え、どうしたの?」

「どのタオル使っていいのかなって」

「ん、それ」

「ああ、ありがとう」


リビングに2人で戻ると、


「お父さん、外で食べてくるって」

「そうなんだ」


横目に見る煌牙が、すごくほっとしたような表情を見せた。


「このヤンキー感ある部屋着で、お父様には会えない…」

「ぷはっ」


そんなことかい!

つい笑ってしまった。

確かにコンビニに深夜に買い物来てるヤンキーみたいな見た目ではある。


私がソファに座って伸びをしてると、私の前で


「いや俺はどこにいれば…?」

「横来れば」

「いや、料理頑張ってくれてるお母様がいる手前、ソファでぐでーんってするの失礼な気がする」

「失礼で悪かったわね」

「違う、責めてない」

「分かってるよ」