「おお…まあ、キスは早いか。ごめん」
離れてくれた。
「何する?ゲームする?」
そんなワンクッション置かなくていいのに。
さっさと手出せば?
「…眠い」
「眠いっ?!」
驚かれた。
何で私から誘ってる感じになってるんだろう?
それでいい、本気で好きになってからポイ捨てされるくらいなら、今の方がまだ傷は浅い。
「俺の膝枕で寝る?」
「ベッドがいい」
「へあっ?!」
演技でしょ、驚いてるのも。
「え、じゃあ俺の部屋着でも着る?ダボダボだから可愛くなるよ」
脱がせやすい格好にするのか。
洋服ボックスから、目が片方バッテンのテディベアの黒いTシャツを出してくる。
パッと見た感じ、メンズのLくらいだろうか。
「俺見ないから、着替えな」
「部屋出てよ」
「絶対見ないから、ね?」
煌牙は、私にTシャツを手渡してから、部屋の隅で壁を向いて体育座りをしていた。
仕方ない、このまま着替えるか。
「終わった」
「ほんとに?」
「嘘つく理由ないじゃん」
「いやいやいや…振り向くよ?」
こっちを見てきた煌牙は、小走りでやってきて勢いよく抱き締めてきた。
「やばいめっちゃ可愛い。もう手離したくない」
少し離れたと思ったら、私をお姫様抱っこしてベッドに乗せた。
そのまま床ドンされると思った。
されなかった。
「俺も部屋着なろ…」
と、私の目の前で服を当たり前のように脱いでいく。
それで、エンジェル柄のちょっとごついスウェットを着た。
私の横に寝転んできた。



