待合室で3人で待つ。保健室の先生と、私と、紬。
紬は不安なのか罪悪感なのか手が震えていて、ギュッと握ったら「あったかいね」と笑ってくれた。
そんな私たちを見て、保健室の先生も微笑んでいた。
「山中さん、5番診察室へどうぞ」
保健室の先生の苗字で呼ばれる。私は少し足を引きずって5番診察室へ向かった。
「山中さんですね、よろしくお願いします。」
診察室で待っていたのは_____
前世の、婚約者___水瀬 悠斗。
「...っ、!」
あんなに会いたくてたまらなかったはずなのに、約束を果たしたかったはずなのに。いざ、前に立つと、声が出なかった。さっきの紬みたいに、手が震える。
異変に気づいた悠斗が、
「捻挫ですよね。痛いと思うけど、大丈夫ですよ。椅子に座れないほどの痛みですか?」
と言いながらバインダーに挟まっている紙にメモしていた。
その顔が懐かしくて、思わず名前を呼んでしまった。
「ゆう、と...」
「...?なぜ、僕の名前を...?」
数秒の沈黙がこの場にいる4人を襲う。
愛しくてたまらなくて、ぎゅっと抱きついた。
「ゆうと...っ、ゆうと...!!ゆう、と...」
捻挫の痛みなんか忘れて、精一杯今の私が出せる最大限の力でぎゅうっと抱きしめた。まるで、もう絶対に離さないと言うように。
「わたし...っ、ねぇ、ふうかだよ...楓花、だよ...!覚えてる...?」
その時、手を振り払われた。
あまりにショックだった。目を見開いて呼吸を荒くする目の前の元婚約者が滲んで見える。
「...はは、もう、覚えてないか...そうだよね...」
保健室の先生と紬がいたことを忘れて取り乱してしまった。どうせ覚えてなかったのに...
「ッ違うんだ!!」
悠斗が、叫んだ。あんなに大人しい人だったのに。
そして、言葉を続けた。
「...その、君が本当に楓花なのかは分からない。分からないけど...中学生、かな?それくらいの歳の子に、期待してる僕も変だと、思うけど...
君がね、僕の名前を呼んだ時、微笑んだ顔が、あまりにも、楓花に似ていて...思わず、手を振り払ってしまったんだ.....だから、泣かないでくれ」
紬は不安なのか罪悪感なのか手が震えていて、ギュッと握ったら「あったかいね」と笑ってくれた。
そんな私たちを見て、保健室の先生も微笑んでいた。
「山中さん、5番診察室へどうぞ」
保健室の先生の苗字で呼ばれる。私は少し足を引きずって5番診察室へ向かった。
「山中さんですね、よろしくお願いします。」
診察室で待っていたのは_____
前世の、婚約者___水瀬 悠斗。
「...っ、!」
あんなに会いたくてたまらなかったはずなのに、約束を果たしたかったはずなのに。いざ、前に立つと、声が出なかった。さっきの紬みたいに、手が震える。
異変に気づいた悠斗が、
「捻挫ですよね。痛いと思うけど、大丈夫ですよ。椅子に座れないほどの痛みですか?」
と言いながらバインダーに挟まっている紙にメモしていた。
その顔が懐かしくて、思わず名前を呼んでしまった。
「ゆう、と...」
「...?なぜ、僕の名前を...?」
数秒の沈黙がこの場にいる4人を襲う。
愛しくてたまらなくて、ぎゅっと抱きついた。
「ゆうと...っ、ゆうと...!!ゆう、と...」
捻挫の痛みなんか忘れて、精一杯今の私が出せる最大限の力でぎゅうっと抱きしめた。まるで、もう絶対に離さないと言うように。
「わたし...っ、ねぇ、ふうかだよ...楓花、だよ...!覚えてる...?」
その時、手を振り払われた。
あまりにショックだった。目を見開いて呼吸を荒くする目の前の元婚約者が滲んで見える。
「...はは、もう、覚えてないか...そうだよね...」
保健室の先生と紬がいたことを忘れて取り乱してしまった。どうせ覚えてなかったのに...
「ッ違うんだ!!」
悠斗が、叫んだ。あんなに大人しい人だったのに。
そして、言葉を続けた。
「...その、君が本当に楓花なのかは分からない。分からないけど...中学生、かな?それくらいの歳の子に、期待してる僕も変だと、思うけど...
君がね、僕の名前を呼んだ時、微笑んだ顔が、あまりにも、楓花に似ていて...思わず、手を振り払ってしまったんだ.....だから、泣かないでくれ」
