空を知らない君に送る唄

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――それから、時は流れて2年後の春。

⾬宮澄華は、上進隊の新⼈隊員が出席する⼊隊式に出ていた。

シワ⼀つ無いよう整えられたジャケットとカーゴパンツを⾝に着け、

両⼿には⿊いプロテクターと、利き⼿の⼈差し指にはサックが。

腰にはベルト型のホルスターが巻かれ、両脇には鞘。

そして背⾯には、レバーのついた⼩型の機械が取り付けられている。

……これが、上進隊隊員の標準隊服だ。

厳かな雰囲気に包まれた式典。

地下都市の鉄とコンクリートの匂い、乾いた空気、そして訓練で

鍛えられた多くの隊⼠たちの緊張感が胸をぎゅっと締め付ける。

周囲の新⼈たちも、顔を強張らせながら前を向いていた。

「今⽇ここに⽴つお前たちは、もう“地下の⼈間”ではない。

地上を取り戻すための戦⼠だ」

上官の声が低く響く。

⾔葉は簡潔だが、そこに込められた覚悟と厳しさは澄華の

全⾝を震わせた。

澄華は⼩さく息を整え、⽗の⾻を収めたネックレスを胸の奥で握りしめる。