*** 翌⽇。 澄華は誰かに揺さぶられるような感覚で、意識の底から引き上げられた。 「――華。……澄華!」 ⾃分の名前。 はっきりとした声に、反射的に⾝体が跳ねる。 「――っ!」 ガバッと上体を起こすと、視界いっぱいに広がったのは―― にやり、といたずらっぽく笑う、陽⽃の顔だった。 「やっと起きた。」 楽しそうに⽬を細めて、続ける。 「ったく、寝坊だぞ〜?」 ⼀瞬、頭が追いつかない。