空を知らない君に送る唄


澄華は、そんな⼆⼈をそっと⾒守りながら、⾃分の⼊れたコーヒーに

⾓砂糖を3つ⼊れ、軽くかき混ぜる。

⽢い⾹りが⽴ち上ると、⾃然と⼼が落ち着く。

陽⽃も⾃分のコーヒーに⾓砂糖を3つ⼊れた後、軽くかき混ぜて

⼀⼝すすった。

⽬を細めて、ゆっくりと味わいながら⼩さく「んー、沁みる……」

と呟く。

澄華はその様⼦を⾒て、思わず微笑んだ。

凛はそんな⼆⼈のやり取りを黙って眺め、静かにカップを傾けた。

⼝に含んだ瞬間、⾓砂糖の⽢みが⾆先に広がる。

その瞬間だけ、凛の顔にわずかな安堵の表情が浮かぶ。

リビングには、コーヒーの⾹りと共に、微妙に和やかでぎこちない空気

が流れた。