「じゃーな」 ポケットに突っ込んでいる方じゃなく、片方の手を振り、去って行く。 本当は俺が居たかった桃華の隣りのポジション。 悔しくて 悔しくて... 目頭が熱くなった。 ――ポツ 俺の熱くなった目頭に小粒の水滴が落ちてきた。