石段の階段を登り着る頃から、何やら賑やかな声が聞こえてきた


「なんだよ…」


俺の掛けるグラサン越しに、男と女2人が目に映った


よく見れば、冬が眠る墓の前…?


「お前らー!」


---パーン!---


慌てて、革靴の踵を蹴り上げ3人組の方へと駆け出したけど…


一歩遅かった…


墓の前には、いろんな色の紙が散乱し、無惨にも他の紙屑まで…


散らかった地面に目をやると、俺は声にならないぐらいの怒りを覚えた