冬が居なくなって1年---


俺は、やっとお前が眠る墓に来る覚悟ができた


まさか、自殺なんかするなんて…

人身売買の事も全く知らなかった


石段の階段を黒い革靴で登って行く


少し肌寒い風がビュっと吹いては、俺の頬を冷たく触る


季節は、もう…冬だというのに


お前が居ないだなんて、信じられないよ