2分の1の世界

○同・食堂(夜)
「2分の1の世界」の単行本とにらめっこしている紫織。ゆっくりとページをめくる。

紫織M「それは、登場人物の名前は違うものの私達の忘れられない5ヶ月を記した物語だった。あの後、佐倉君の家からは2部の時計は見つからず未成年ということもあり、保護観察処分となっていた」

最後まで読み終えると、「あとがき」が。「あなたがあの後どうなったのか、ちゃんと会うことができたのか」

理久の声「僕に知る術はありません。頭が良いわけでもないし、話術が長けているわけでもない、容姿が優れている訳でもないし、僕はごくごく普通の人間だから、漫画で言うモブで良かった」

○(回想)住宅街(タ)
徒歩で下校中の理久と翼。
理久、紫織の家の前からこちらを見ている紫織と目が合う。

理久の声「でも、あなたに会ってせめてヒロインに好かれる主人公の友達役になりたいと思った。当て馬でも何でもいい、モブよりも関われる立ち位置になりたい、あなたの恋を応援したいと思った」